No.123 (米、ラテン=アメリカ諸国)  : 

米の国内調整(2回)とはどのようなものか?」

共和党大統領セオドア=ローズヴェルトは,独占の害を抑えるために「革新主
義」を掲げ反トラスト法を復活。外交ではカリブ海政策をとり,時代の変化
(帝国主義化)に対応して一部民主的な方針も織り交ぜながら調整を行った。
民主党大統領ウィルソンは,独占そのものを規制する新しい反トラスト法を制
定。「新しい自由」というモットーを掲げて調整を行った。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

現在も合衆国の二大政党である共和党と民主党のそれぞれが,帝国主義時代の
始まりである20世紀初頭に志向した国内政治について,大きな関心を持って学
習に臨んでいる。


思考・判断:

共和党のセオドア=ローズヴェルトと異なり,民主党のウィルソンは独占その
ものの害をなくそうと努力したことについて考察している。


資料活用の技能・表現:
政府にとっての「よいトラスト」と「悪いトラスト」を区別するとともに,前
者は見逃し後者のみを規制しているセオドア=ローズヴェルトの風刺画に触れ
て,この時代における共和党と民主党のコントラストを実感している。

知識・理解:
独占の害を抑えるために「革新主義」を掲げ,反トラスト法を復活させた共和
党大統領セオドア=ローズヴェルトと,独占そのものを規制する,新しい反ト
ラスト法を制定した民主党大統領ウィルソンのそれぞれについて,基本的な知
識を身につけている。